「スマホ」の恐ろしい罠(わな)とは何だろう?
松野町立松野中学校のホームページに、大変興味深い記事が掲載されていました。ご覧ください。
⇒松野中学校の5/18の記事「メディアコントロール」
今回は、スマホを使用する際のルールの大切さについての情報発信です。東北大学の加齢医学研究所と仙台市教育委員会による数万人規模の追跡調査によると、以下のことが分かりました。
1. スマホ1時間を超えると、学力は「坂道を転がり落ちる」
多くの人は「勉強をたくさんすれば、スマホを多少長く使っても帳消しにできる」と思いがちですが、データはそれを否定しています。1時間を超えたあたりから、利用時間と学力低下はきれいな相関関係が見られます。スマホの過度な使用は、せっかくの学習効果を「消去」してしまう破壊力を持っています。
2. 「どれだけ勉強しても届かない」スマホ3時間以上の落とし穴
どれだけ勉強していても、睡眠時間を確保していても平均点を超えない。これが研究の中で最も大人たちを驚かせたデータの一つです。睡眠不足や勉強不足が原因ではなく、「スマホを3時間以上使うこと自体」が脳のシステムに何らかの影響を与えていることを示唆しています。努力が結びつかないという、恐ろしい事実です。
3. 「スマホ横目」の3時間は、集中して「30分」と同等
これは脳科学でいう「マルチタスクの罠」です。 脳は本来、一つのことにしか集中できません。結果として、学習効率が6分の1にまで落ち込んでしまうため、3時間机に向かっても30分全力で集中した子に勝てなくなります。
4. ネットの毎日利用で「前頭前野」の発達がストップ
もっとも深刻なのがこの脳の構造への影響です。人間を人間たらしめ、感情のコントロール、論理的思考、記憶、コミュニケーションを司る「前頭前野」という最も重要な領域が、インターネットを毎日長時間使うことで3年間「全く発達していなかった(むしろ容積が減っていたケースもある)」という深刻なデータもあります。
このような脳や心身への深刻な悪影響は、日本国内にとどまらず、世界中で大きな問題となっています。オーストラリアが導入した「16歳未満のSNS利用禁止法(SNS年齢制限法)」の背景には、SNSがもたらす「依存性」や、過激なコンテンツへの接触、タイムラインをスクロールし続けることによる睡眠不足やうつ病など、子どもたちの心身への悪影響が社会問題化していたことがあります。デジタルツールが生活に欠かせない時代だからこそ、これらのデータをご家庭での共通認識して、親子で納得できるルールを一緒に作ってみませんか。それが、お子様のこれからの成長や、大切な脳を守ることにつながります。